こんにちは、皆さん楽しくピアノを弾いていますか?
4歳からピアノを始めて音楽大学で学び、その後自宅や某大手教室でも講師として今も現役。ピアノ講師歴20年以上のベテランが、今回は「曲の仕上がり」について書いています。

この記事はピアノを習っている子供たちにも聞かせてあげて欲しい内容になっています。保護者様向けに書いている部分はご両親で共有して下さいね。
ピアノを習っていると、「いったいいつになったらこの曲が終わるんだろう」と思う事ありませんか?
私が子供のころは、レッスンから帰ると母から「今日はどうだった?◎になった?」と聞かれるのが嫌だったものです。だって、そんなにすぐに◎にはしてもらえなかったですからね笑笑
いったいピアノ講師は◎になる判断をどう考えているのかを解説します。
その曲で学ぶべきこと

今、練習中の曲は何のために練習していますか?発表会向け?それともコンクール?だとしたら当然その日に余裕をもって間に合うように普段より長めの期間、練習を継続していきますね。
その場合はこの日がゴール、っていう区切りが分かっているから何とか練習も頑張れるでしょう。
でも、特に人前で弾く予定もなく宿題になっている曲で、自分では弾けていると思うのに、なぜか先生に「もう一回弾いてきてね。」と◎がもらえない。

またかぁ、今回は終わると思ったのに・・・がっかり。
ごめんね!指導者側としても、その気持ちがとっても伝わってくるので、◎にしたい気持ちはものすごくあるのよ!「いっぱい頑張ってきてくれたのが分かるから、もういいかな」ってね。
でもね、考えてみよう、どうして「もう一回」って言われたんだろう?
その曲で何を学んでほしいのか
きっとレッスンで、気を付けて欲しい所を習っている先生から言われているはずなんだけど、ちゃんと分かっていなかったり、忘れちゃったりしていないかな?
今の曲を◎にする基準をレベル別に公開します。あくまでも私の個人的な考えですのでご理解をお願いします。
【レベル別】曲の仕上がるポイント

初級レベル
まだ、ピアノを始めたばかりの場合は、楽譜に慣れてほしいのでどんどん◎にして進んで欲しいと考えています。
- 音とリズムが正しく弾けたかな?
- 最後まで止まらないで弾けたかな?
これが出来ればOKです。弾けない所を「こうだよ」と弾いて真似してもらうこともあります。
まだ確実に読譜が自分で出来ていなくてもOKです。次の曲、その次の曲と弾いていく中で音もリズムも確実になっていくからです。
初級レベルの人がどんどん◎になるには
「毎日練習する習慣をつける」目標:毎日30分以上
中級レベル
読譜が自力でできるようになってきたら、音やリズムを正しく弾くのは当然のこと。指の形もここでしっかり整えるように練習してもらいます。
- レッスンで言われたことに気を付けて練習できたかな?
- 「長調」なのか「短調」なのか。雰囲気を自分なりに表現できたかな?
- その曲の一番大事な所はどこかな?
途中で止まらない、音ミスもなし。が理想だけど、多少ミスしてもそれよりも「表現」が大事だよ。中級レベルになると、曲も長くなってくるから早くその曲を仕上げたかったら「譜読み」を早くすることがポイント!
楽譜通りに弾くだけじゃなくて表現する習慣をつける
練習時間は目標1時間。中級だったら宿題も数曲あるはずだから、それぞれ20分ずつ頑張ったら飛躍的に◎になるスピードが早くなるはず!
上級レベル
ここまでくると、要求のレベルももう少しアップします。もし将来、音楽系に進学したいなど具体的な希望があるレスナーさんなら、仕上げの要求レベルはかなりアップします。
- 弾いている曲は4期のうちの何時代?どんな弾き方がふさわしいか考えて弾いている?
- 音の粒、音色までこだわって、自分の表現ができているかな?
- その曲のオリジナルに近いスピードで弾けているかな?
長い曲が多いです。譜読みをするだけでも大変な曲もあります。最後まで弾けるようになるのに時間がかかりすぎると、途中で、「もううんざり」なんてこともあるかもしれません。
学校との兼ね合いもあって、練習時間が取れなかったりすることもあるでしょう。あんまりにその曲が大変そうで、苦しんでいる様子なら無理強いはしません。
あくまでも「楽しく弾くこと」が優先でいいと思っています。今の自分ができる精一杯やれたならそれでいいのではないでしょうか。
自分が納得する演奏をする
練習目標は「毎日一時間。学校が休みの日は一時間を二回」練習はぶっ続けでやらなくても、短時間集中して数回に分けるのもオススメです。
保護者の大事な役割

<ここは、保護者様に読んで欲しい所です>
ごめんなさい、先に謝っておきます。私が子供だった頃は正直、毎日練習していなかったです。
少なくても今日先生の所にレッスンに行く、という日だけは学校から帰ってきてからぎりぎりの時間まで練習していました。そしていかに短い練習で◎になるかを考えていました。
こんな私がこうしてピアノを続けて仕事としてまでできているのは、特に母親のフォローが大きかったと思います。
情報の共有
冒頭に、母に「◎になった?」と聞かれるのが嫌だったと書きました。でも、「今日はどうだった?」と聞かれることは、その時は嫌でしたけど、今思えば役にたちました。
なぜなら、忘れる前に自分の口で言わされることで、何を練習していけばいいのかを母と共有できたことです。
忘れる前に自分の口で言わされる
練習をたくさんやりたくないから短い練習で◎になるには=先生に言われた事だけをやる。先生に言われた事を忘れない。これがとっても効果的でした!
そんなに毎日たくさん練習しなくても、前回言われたことを直していけば先生が「よく練習したねー」と言ってくれる!ふっふっふっ
でも、幸か不幸か先生がどんどん難しい曲を宿題にしてくるようになって、付け焼刃の練習では通用しなくなってしまいましたが・・・。
自己肯定感
それからもう一点。
母はピアノは全く弾けない人なので、私がつたなく弾いていても「すごいねー」「上手になったんじゃない?」とほめてくれていました。これが、自分の自信に繋がりました。
とにかくほめる
ピアノは小さな成功体験の連続です。練習を頑張ったら上手に弾けるようになって、それを聴いた家族、友達も「すごい」って言ってくれるんです。
自己肯定感は生き方にも影響します。ほめられることでやれば出来る、という気持ちが自然に身に付いている人は、やる前にあきらめません。自ら挫折するような選択をしなくなります。
私をよくご存知の方は納得して下さるかと思います笑笑
母がどこまで考えてこうしたことをしてくれていたのかは、聞いたことがないですけれど、是非この記事を読まれた保護者の方はすぐに実行してください。
特に低学年のお子様には効果絶大。ほめほめは上級者にも有効ですよ。
まとめ

曲の仕上がりのタイミングは、一人一人のレベルと目標によって違うという事
ピアノの先生たちは、生徒さん一人一人の今クリアしたい点を分かっているので「もう一回」宿題にしています。
そして、何よりピアノを楽しんで弾いて欲しいと考えているはずなので、あなたが弾きたくない曲をそんなに長く無理強いはしません。
それぞれのレベル別に書いた目標の練習時間を頑張れたら、どんどん◎になるはず。ためしに頑張って、先生を驚かせてみましょうね!私だったら大喜びするよ~~~!


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