4歳からピアノを始めて音楽大学で学び、その後自宅や某大手教室でも講師として今も現役。講師歴20年以上のベテランがピアノに関してのいろいろにお答えします。
今回は、「我が子にピアノを習わせたい」と考えているけれど、ヤマハ音楽教室のようなグループレッスンがいいのか、ご自宅でピアノを教えている近所の個人レッスンがいいのか。その違いについて説明していきます。
まず初めに

ピアノは幼児から大人まで幅広い年齢層で人気がある習い事ですね。我が子にピアノを習わせたい、と思った時、音楽教室のグループレッスンと近所の個人の先生と迷うことがあるかもしれません。
まず、グループレッスンと個人レッスンは内容も目的も全く別物なので、それぞれ違いを説明します。
特徴を理解すれば、保護者の理想に近い方を選べたり、お子さんの性格に合わせてあげることが出来ますね。
グループと個人の違い
グループレッスンは大手の「ヤマハ音楽教室」、個人レッスンの方は私の自宅の場合で書いています。

| 違い | グループレッスン | 個人レッスン |
|---|---|---|
| 始められる年齢 | 1歳から3歳、4,5歳、小学生 春・秋に入会のタイミングがある | 先生によりますが、早くても3歳からが一般的 何月からでも始められる |
| 目的 | グループレッスンならではのアンサンブルを経験することで音楽を楽しむ。音で心を育てていく | その子その子に合わせた進度で丁寧にピアノの演奏技術を習得できる |
| 特徴 | 全国規模 統一カリキュラムに沿って進んでいく | 個人に合わせた教材を使って、きめ細かいサポートができる |
簡単に説明すると以上のような感じです。もう少し詳しく説明しますね。
グループレッスンのメリット・デメリット

グループレッスンのメリット
- ピアノを「弾く」以外にも、「聴く」「歌う」「読む」「作る」といった音楽を総合的に楽しむことが出来る
- グループの他のメンバーと一緒で楽しい
- 練習していなくても何となくごまかせる
- アンサンブル経験で他の人の音を聴く力が身につく
グループレッスンのデメリット
- グループのメンバーに追いついていけない、自分は出来ているのにメンバーが出来ない、などの進度に差が出てくると楽しめない
- 入会できる時期が決まっていて、自分の都合で始められない
- カリキュラムに沿ってレッスンで弾く曲が決まっている
- 教室ではピアノではなくエレクトーンを弾く
- 都合で欠席したら振り替えはない
グループレッスンはレッスン時間中に先生にマンツーマンでみてもらえるのはほんの限られた時間なので、レッスン中に上達するというよりも自宅での練習が大事になってきます。
その他に、グループレッスンは保護者も同伴なので、親同士もコミュニケーションをとる必要がありますね。
我が子がグループのみんなに追いついていない?と感じる時に気まずい。というのがグループレッスンに我が子を通わせているお母さんの一番の悩みだそうです。
個人レッスンのメリット・デメリット

次に個人レッスンについても説明します。
個人レッスンのメリット
- レッスン時間中、マンツーマン指導をみっちり受けられるので確実に上達する
- 好みの曲を練習することもできる
- 個人個人のペースに合わせた指導を受けられる
- 欠席しても、先生によっては振替をしてくれる
- 家に生ピアノがなくても、レッスンでは本物のピアノを楽しむことが出来る
個人の最大のメリットは、その子に合わせたレッスンが受けられてきめ細かい指導をしてもらえる、という事です。
家での練習が思うように出来ない時でもグループのように他の人に迷惑をかけることを気にすることもありません。
個人レッスンのデメリット
- アンサンブルの経験ができない
- ピアノを弾くことに特化している
- マンツーマンなので気が抜けない
- 練習していかないとすぐばれる
個人レッスンは先生と子供のマンツーマンになるので、先生と子供の相性が合わないと楽しめないこともあるかもしれませんね。体験レッスンなどでレッスン室の環境や先生の雰囲気などを事前に確認すれば安心して通えます。
結局どっちがいいの?

グループレッスンにも個人レッスンにもそれぞれメリット・デメリットがある事は理解して頂けたかと思います。
さて、グループレッスンと個人レッスン、どちらがいいのでしょうね。はっきり言えば考え方次第で「どちらでもいい」のです。習っているお子さん本人が楽しい事が一番大事なんです。
ですが、あえて言うならば私の個人的な意見はこうです。
まずはグループレッスンで耳を育てます。そして個人レッスンをしてもらえる年齢になったら個人レッスンに切り替えて本格的に演奏の指導を受ける。このパターンは最強です。
私は4歳でピアノを始めた時から個人レッスンでのスタートでした。大学で、子供のころにグループレッスンを経験してきている友人がたくさんできましたが、どの友人も耳が良くて、いわゆる耳コピなどは得意中の得意で、課題の聴音などもあっという間にできていました。
作曲ができる友人もグループレッスン出身でした。うらやましく感じたものです。
グループは「弾く」以外にもトータルで音楽を勉強するので、総合的な音楽力が身に付くと思います。そして、ピアノ以外の楽器に転向しても才能を発揮できると思います。
私は大人になってから必要になって「弾く」以外の勉強を必死に頑張りましたが、とても大変でした。
個人的意見ですが結論

グループでも個人でもどちらでも大丈夫
「聴く」力が一番つくのは4歳から6歳の小学校に入学する前です。この時期にピアノを検討されている保護者の皆様は、是非この適期をのがさずに、まずはグループレッスンを検討してみてはいかがでしょうか。
そして、小学校に入学してグループのカテゴリーが上がる時に個人レッスンに切り替えるのが私のイチオシです。グループレッスンと個人レッスンのいいとこどりプランです。
もし、もう少し成長していて小学校入学と同時に始めようかと検討されている場合には、個人ピアノからのスタートでも私のように何十年も楽しく弾いていられます。
小学生になってくると親に聴かれるのを嫌がったりするので、お子さんが一人でも安全に通いやすい場所の先生がおすすめです。お友達と一緒の先生なら発表会も一緒に出られたりして楽しめると思います。
大事なこと
ピアノが楽しいかどうかは、家での練習にかかっている
最後に、どちらにしてもピアノの上達はご家庭での練習が不可欠です。グループレッスンでも個人レッスンでも毎日こつこつ練習していけばぐんぐんピアノは上達します。
弾けてくれば楽しくなります。反対に家での練習が不足していると、弾けなくてすぐに楽しくなくなってします。
子供がピアノを始めた後は、うまく子供が練習するように声掛けしてあげることが上達と長続きのポイントになります。
この記事が参考になって、一人でも多くの子供たちがピアノを楽しんで始めてくれたら嬉しく思います。


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